「二十歳の山田錦物語」~醸造体験~[主催/吉川町山田錦村米部会]

 二十歳を迎える大学生が吉川町の山田錦で酒造りを体験するプロジェクト「二十歳の山田錦物語」の醸造体験が12月1日(日)に大関株式会社にて開催されました。
 今年度、第1回目の田植体験(6/16)、第2回目の稲刈り体験(10/13)に続き、今回は、田植・稲刈りを行ったお米での醸造体験が実施されました。

 午前中は仕込作業の体験、午後からは「清酒製造に関する基礎知識」について大関の方に講習していただいた後、蔵見学と製麴体験を行いました。仕込作業では、蒸したお米をタンクへ運び、櫂棒で混ぜる作業を体験しました。お米を入れるにつれて、だんだんと重さで櫂棒を動かしにくくなり、「だんだんしんどくなってきた」「体力仕事だ」という声も聞かれました。蔵見学では、麹菌を米に付着させて増殖させる過程(製麴)や、麹と水を混ぜ合わせたものに酵母・蒸米を加え発酵させる過程(酒母づくり)等、日本酒造りの工程を説明していただきながら見学を行いました。また、製麴体験では、蒸米に麹菌の胞子がふりかけられて硬くくっついた状態のものを、手でばらす作業(切り返し作業)を行いました。掌を上手く使って、潰すのではなく、粒を離すように行いました。

 体験では体力を使う面もありましたが、それ以上に「将来日本酒造りに関する道へ進みたい」といった酒造りに対する前向きな感想を聞くことができました!ユネスコの無形文化遺産に登録されて間もない日本の「伝統的酒造り」に、直接関わることのできたこの体験を自身の経験として活かしてもらえると幸いです。

 次回は、2月にいよいよ清酒のお披露目会と学生によるプレゼンテーションが開催されます!