令和6年度 藤川禎次特別賞の褒賞団体が決定しました!

  • 藤川禎次特別賞とは・・・

 兵庫県で昭和11年に育成され、現在全国の酒造家に高い評価を受け「酒米の王様」と呼ばれるまでになった酒造好適米「山田錦」。その育成・普及に尽力されたのが、藤川禎次氏でした。その「山田錦」の誕生と普及に大きな功績を残された、藤川禎次氏の名前を冠した賞を、山田錦の生誕88周年(米寿)の年であった、令和5年度に兵庫県酒米振興会が創設した表彰事業です。
 山田錦の生産技術の向上や生産を通じた地域貢献などに著しい功績のあった県内の生産者団体に対して授与することで、シビックプライドを醸成し、山田錦の価値を一層高めるとともに生産者の励み、持続可能な地域づくりにつなげることを目的にしています。

  • 令和6年度 褒賞団体

 ・吉川町山田錦村米部会
  (三木市吉川町)
 ・農事組合法人 坂本営農組合
  (多可郡多可町中区)

 の2団体に決定しました。

  • 受賞理由

令和7年2月3日に審査委員会が開催されました。

 ・吉川町山田錦村米部会

 明治以来から続く村米制度、生産者と酒蔵との単なる取引だけにとどまらない、災害時の相互扶助等、深い関係を築かれてきました。
 個々生産集落(村米)単位で活動されていたものを、部会として一体化を図り、各村の少子高齢化が進む中、広域に取り組むことにより組織強化、ブランド力強化、発信力向上に寄与し、吉川町産山田錦の地位を不動のものとしたことが大きな功績として評価されました!
 さらに、次世代への継承に向け「二十歳の山田錦物語」では、次世代の若手に、農業、酒造りについての知識、伝統をつなぐ取組を実施されています。また年1回主催イベントとして開催されています「山田錦まつり」においても、集落、地域、世代を越えた交流の場となっています。それらの取組についても、今回の受賞理由として評価されました!

 ・農事組合法人 坂本営農組合

 多可町産山田錦の適正な評価を得るため、産地自ら酒蔵を訪ね歩き、昭和35年から県外の酒蔵と村米制度(契約栽培)を開始されました。酒造メーカーのニーズに応えるため、これまでの慣行栽培に加え、特別栽培、さらに有機JAS認証への取組など、多可町産山田錦のブランド化に取り組まれています。慣行栽培・特別栽培・有機JAS栽培の「3本の山田錦」の取組は、中山間地の栽培モデルとなり、他地域への波及に寄与しています。また、山田錦の米粉を活用した加工品の商品化にもいち早く取り組まれています。有機栽培等、この先駆的な取り組みが、地域農業の魅力を高めており、村の内外の若手を引き付ける仕組みとなっており、次世代への継承にも繋がっています。これらの取組が今回の受賞理由として大きく評価されました!!

褒賞授与は、各地の生産者大会等で催されます。